評価例(分散)

粉体の表面処理有無による濡れ性の数値化

酸化アルミニウム粉体(AKP-20/住友化学(株)製)と本粒子をアルキルシラン剤(Dynasylan IBTMO/独国EVONIK社製)にて表面処理した粉体の濡れ性を比較した。本処理剤はアルコキシ基およびその加水化物が水酸基と反応し脱アルコールおよび脱水反応により粒子表面を疎水化する。図5は表面処理前後の粉体にピペットにて蒸留水を1滴滴下した後の写真である。表面処理後は粒子表面が水に全く濡れていないのが目視でも明らかである。



両粒子を蒸留水およびヘキサンに分散し緩和時間を測定した。緩和時間の測定にはCPMG法を用いた。式(10)より Rspを算出し粒子体積比との関係を図6に示す。




蒸留水へは表面処理によりRspが小さくなった為、表面処理により濡れ性が悪くなることが示唆された。ヘキサンへは表面処理によりRspが大きくなった為、濡れ性が良くなる事が示唆された。

分散安定性は粘性、粒子径分布、静電的反発力、濡れ性により決定される。緩和時間による親和性や濡れ性の良・不良は分散安定性の一因でしかない。そこで分散安定性(粒子密度が分散媒より重い場合は沈降特性)の測定も行い相関性が得られるかの確認も行った。

詳細DL
5-1:表面処理前
  • 5-1:表面処理後
  • 図6-1: 水への濡れ性
  • 図6-2: ヘキサンへの濡れ性

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