表面処理を数値化

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アルミナ表面処理有無の濡れ性

【概要】

酸化アルミニウム粉末を用いて、表面(疎水化)処理をしたものと処理をしていないものを比較しました。

下記写真の様に粉体に水を一滴たらすと表面処理ありの粉体は水をはじいている事が明らかです。

このような界面の特性が大きく異なる粉体を用いて濡れ性を比較しました。

測定にはMagnoMeter XRSを用いました。

得られた緩和時間から濡れ性の評価を行いました。

【実験】

1.表面処理前後の粉体に水滴を滴下し、濡れ性を比較しました。
2.それぞれを蒸留水とヘキサンに分散した場合の緩和時間を測定しました。

パルスNMRでアルミナ表面処理による濡れ性を数値化

表面処理後は粒子表面が水に全く濡れていないのが目視にて確認できます。

それぞれを蒸留水とヘキサンに分散させます。


パルスNMRでアルミナ表面処理による濡れ性を数値化パルスNMRでアルミナ表面処理による濡れ性を数値化
緩和時間変化割合の式

Rsp : 緩和時間変化割合(式⑥参照のこと)



【結果】
蒸留水へは表面処理によりRspが小さくなったため、濡れ性が悪くなることが示唆されました。

ヘキサンへは表面処理によりRspが大きくなったため、濡れ性が良くなることが示唆されました。

【考察】
緩和時間を測定することにより、分散媒への濡れ性が評価できました。

本評価から、分散媒への分散性を予測できると考えられます。


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