ゼラチン濃度と運動性

ゼラチン濃度の異なるゲルの 運動性評価

緩和時間T2を測定し、ゼラチン濃度による運動性の違いを比較した事例です。


概要

市販のゼラチンを水に溶解させ、冷却によりゲル化させたサンプルの緩和時間T2を、CPMG法により測定しました。

測定にはTD-NMR Spectrometer Spin Trackを用い、得られた緩和時間から運動性の比較を行いました。

実験

1

ゼラチンを1%、2.5%、5%、10%、20%の濃度で温水に溶解させました。

2

冷蔵庫で30分冷却し、ゲル化させました。

3

冷蔵庫から取り出した直後に、TD-NMRによる測定を行いました。

測定時間が短時間であるため、ゲル温度は冷蔵庫内とほぼ同一の4℃です。

調整サンプル

濃度の異なるゼラチンゲルの調整サンプル

1%、2.5%、5%、10%、20%のゼラチンゲル

測定結果と考察

ゼラチン濃度の違いによる、緩和時間と運動性の変化を確認しました。


結果

ゼラチン濃度ごとの実際の緩和時間カーブ

実際の緩和時間カーブ

緩和時間の変化

濃度が高くなるにつれ、緩和時間は短く得られました。

緩和時間成分

緩和時間は、濃度1〜20%のすべての試料において、1成分で得られました。

考察

ゼラチン濃度が高くなると、運動性が小さくなることが分かりました。 濃度が高くなるにつれて、ゲルネットワーク構造が密になることが示唆されました。

また、実験に用いたゼラチンは、濃度1〜20%において水に均一に溶解することが示唆されました。

均一な食感を有するゼリーを作成できるゼラチンであると予測されます。

ゼリーのイメージ

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