[概要]
分散剤(PVP:ノニオン系ポリマー)の最適量を予測するため、緩和時間を測定を行いました。
[実験]
コロイダルシリカに分散剤(PVP:ノニオン系ポリマー)を0%、1%、2%、3%、4%の濃度で添加し、緩和時間の測定を行いました。
[結果]
PVP添加濃度に対するRsp値の変化
Rsp値はバルク液と微粒子分散体の緩和時間変化割合です。
バルク液として水を用いた場合、Rsp値が高くなり続ける(微粒子分散体の緩和時間は短くなり続ける)傾向がありましたが、バルク液として超遠心機(himac CS-FNX:エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ(株)社製)にて得た上澄み液を用いるとRsp値が定常に達しました。
[考察]
上澄み液を得る事で吸着せずに残ったPVPも加味した測定が行う事ができ最適な分散剤の濃度の予測精度が上がったと考えます。