MagnoMeter SED

沈降の速い分散体や高粘度の分散体にも対応する パルスNMR

沈降による測定値への影響を抑え、
微粒子分散体をより安定して評価するための装置です。


希釈せず、分散体の状態を評価するために

パルスNMR(TD-NMR)は、一般的には緩和時間を測定し、非破壊でゲル状物質やゴム状物質の運動性を評価する装置として知られています。 一方で、粉体を溶媒に分散させた試料について、粉体の界面特性、すなわち溶媒と粉体との相性や、高濃度分散体の分散性を、希釈せずに評価することも可能です。

近年では、粉体のハンセン溶解度パラメーターを把握するために、さまざまな溶媒に分散させて測定する機会も増えています。 しかし、粉体と溶媒との相性が良くない場合には、粉体の沈降が速く、再現性のある測定結果を得ることが難しいという課題がありました。

MagnoMeter SEDは、こうした沈降の速い分散体であっても、より安定した評価を行えるよう設計されたパルスNMRです。 微粒子分散体の評価において、試料の状態をより正確に捉えるために活用いただけます。

製品の詳細については、カタログもあわせてご覧ください。

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MagnoMeter XRS / SEDの違い

XRSとSEDでは、試料管内の測定部位が異なります。
SEDは、沈降が見られる分散体でも安定した測定値を得やすい仕様です。


MagnoMeter XRSとMagnoMeter SEDの測定部位の違い

沈降による測定値への影響を抑える

沈降が見られない分散体では、試料管の底部でも中間部でも粒子濃度は同一であるため、同じ緩和時間が得られます。 しかし、粉体の沈降が速い場合には、底部での粒子濃度が高くなり、粉体に接触する短い緩和時間を有した液体が多くなることで、緩和時間が短く得られる場合があります。

この場合、実際には沈降が速い試料であるにもかかわらず、「濡れ性が良い」と判断してしまうなど、反対の結果につながる可能性があります。 SEDは測定部位を中間部とすることで、沈降の影響を抑え、より再現性のある評価を可能にします。

沈降状態と測定結果への影響

MagnoMeter XRS

試料管の底部で測定します。沈降が見られる試料では、底部の粒子濃度が高くなり、再現性が得にくい、または緩和時間が短く得られる場合があります。

MagnoMeter SED

試料管の中間部で測定します。沈降が多少見られる場合でも、測定部での粒子濃度が比較的均一となり、安定した測定値を得やすい仕様です。

高粘度試料の分取方法

MagnoMeter SEDでは、シリンジを用いても分取できないような
高粘度の試料についても測定が可能です。


高粘度試料用チューブへの充填

ここでは、紙粘土を用いて高粘度試料用チューブへ充填する方法をご紹介します。
両端が開放された高粘度試料用チューブを使用することで、粘度の高い試料にも対応できます。

1. 試料へチューブを押し込む

高粘度試料へチューブを当てる
高粘度試料へチューブを押し込む

試料に高粘度用チューブ(両端がオープン)を当て、ねじ込むようにして押し込みます。 試料の高さが5cm程度になるまで充填します。

2. 栓をして、はみ出した部分を整える

高粘度試料用チューブに栓を取り付ける
はみ出した試料をカットする位置

チューブの端に栓を取り付け、はみ出した部分をカットして整えます。

3. 蓋をして完成

高粘度試料を整えた状態 高粘度試料用チューブの完成状態

最後に蓋を取り付ければ、測定用試料の準備は完了です。

高粘度試料の分取方法を動画で見る >

仕様

MagnoMeter XRSとMagnoMeter SEDでは、測定部位が異なります。
沈降が見られる分散体の評価には、試料管中間部で測定するMagnoMeter SEDが適しています。

装置名 MagnoMeter XRS MagnoMeter SED
測定項目 緩和時間 T1(飽和回復法)
緩和時間 T2(CPMG法)
観測核 1H
共鳴周波数 12MHz
測定時間 T1:約1分
T2:約20秒(サンプルの性状に依存)
試料管 5mmφ
測定部位 底部
(底から1cm)
中間部
(底から1~2cm)
試料|粘度 ~上限なし(試料管に分取可能であること)
試料|粒子濃度 1vol%~上限なし(サンプルの性状に依存)
試料|測定可能溶媒 水系・有機溶媒系可(構造中に1Hが含まれること)
試料|量 約100μL~
温調 15~45℃(循環恒温槽使用)
操作性 ・オートチューニング
・「測定」をクリックするだけで結果が得られる簡単設計
装置本体寸法・
設置スペース
本体・ノートPCを並べて置く場合:W700 × D300mm
前後に置く場合:W400 × D500mm

マグネットポッド:φ約200 × H230mm / 重量:約3kg
分光器:W約360 × D約260 × H約130mm / 重量:約6kg
電源 AC100V 50/60Hz 3A

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